高齢化社会を迎え、近年はホームエレベーターや階段昇降機に注目が集まっています。お住まいへの設置を検討するうえで、どのような違いがあるか理解しておく必要があるでしょう。
ホームエレベーターは個人住宅向けに開発された家庭用エレベーターで、ロープ式と油圧式2種類の駆動方式を主に採用しています。業務用エレベーターと異なり、複数世帯入居の住宅や倉庫・テナントなど個人住宅以外の場所へは設置出来ません。
一方、階段昇降機は個人住宅に限らず施設や学校にも設置可能で、幅広い場所へ設置されています。駆動がバッテリー方式のため、非常時(停電など)でも階段移動が可能です。
<長所>
箱型形状のため車椅子ごと乗り込め、大きな荷物を載せてフロア間の移動が出来ます。
<短所>
専用昇降路が必要で既存住宅に設置の場合は新築時より費用が大きくなります。既存階段利用の階段昇降機と比べて高価な製品です。
<長所>
屋内・屋外を問わず階段に設置でき、ほとんどの階段形状に対応可能です。不要になれば階段から撤去も出来ます。
<短所>
設置後は階段有効幅が狭くなります。車椅子利用者の場合、車椅子から階段昇降機への移乗が必要です。大きい荷物などを運ぶことは出来ません。